日々耕作

アラフォーひとり。自分が使っている身の回りのもの、映画やドラマの感想、考えてることとか書いてます。

ボーダーライン(2015年)

ボーダーライン(原題はSICARIO)。2015年製作のアメリカ映画。アクションサスペンス。

監督はドゥニ・ヴィルヌーヴ。撮影ロジャー・ディーキンス。主要キャストはエミリー・ブラントベニチオ・デル・トロジョシュ・ブローリン

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アリゾナ州チャンドラーで誘拐事件の容疑者宅に奇襲捜査が行われる。FBI捜査官のケイト・メイサーと彼女のチームは容疑者の一人を射殺し、家屋の壁の中から無数の誘拐被害者たちの死体を発見する。裏庭の物置に仕掛けられた爆弾により捜査官二人が犠牲となる。ケイトは上司の推薦により国防総省のマット・グレイヴァー率いるチームに加わり、誘拐事件の主犯とされる麻薬カルテルの親玉マニュエル・ディアスの捜査に参加することを決める。 

5ちゃんねるまとめなどで、度々話題となったこともあるメキシコ麻薬世界との戦いの現実を見せる作品。そりゃ壁を築く宣言するわな。。と思ってしまう。キリのない小さな戦争ですもん。

民間人が多くいる渋滞中の高速道路でカルテルの手下達の襲撃を返り討ちにしたりと、ケイト(エミリー・ブラント)は、チームの一員で部隊を動かすアレハンドロ・ギリック(ベニチオ・デル・トロ)のやり方に苛立ち、反発心を持つ。
チーム指揮官であるマットに何度も上申するが、毎度たしなめられるのみ。疑わしい金の流れも見つけるもは作戦のためと説明。彼女はアレハンドロやマットだけでなく、組織にも不満を募らせ不信感を持つ。

エミリー・ブラントは『プラダを着た悪魔』でハリウッドに進出。毒舌だけど憎めない第1アシスタント役で見事ブレイク、アカデミー賞助演女優賞にもノミネート。
個人的な好みとして、こういう泥臭い作品での彼女が魅力的に感じます。
オール・ユー・ニード・イズ・キルでの軍の英雄役がアクションもの初でしたけど、腕立て伏せカッコよかった。。見事でした。惚れます。今回も泥臭い世界の中で捜査官として現場に立つ姿がよく似合ってる。

主演はエミリーですけど、この作品の主役はベニチオ・デル・トロ。彼の役、アレハンドロの復讐がもう1つのストーリー。彼は妻と娘を惨殺された過去を持ち鬼となり、冷徹に己を殺し、復讐を遂げる。


これは男性は好きと思う。クソかっこいいです。最低限の明かりのみで暗闇の中に浮かび上がるベニチオ・デル・トロ、クソかっこいいです。
1人で麻薬王の邸宅へ侵入し、成し遂げるシークエンス。命令ひとつで多数の人間を惨殺し、警察をも手中に収め、薬によって人々をボロボロにして成り立っている生活の中で、まるでそんな世界は存在しないと言わんばかりに平和にごく普通に食事をする一家。
妻はわからないけど、麻薬王の子供も何の罪もない。アレハンドロの娘と同じ。しかし。。
メキシコの乾いた熱い空気感や、夕暮れの涼やかさ美しさを映し出した美しい映像も素晴らしく。おすすめの作品。

SK-2のジェルクレンジング

CCクリームやエッセンスに比べるとかなり知名度が低いであろうな、お品。

sk-ii.jp

昔、伊勢丹のコスメ通販に載ってるクレンジングを全部@コスメで検索して、どれがいいか調べたことがあったんです。買い替えのタイミングで、このクレンジングは知られてないけど良いという口コミがあったのを思い出し、サンプルないので思い切って現品購入。

結果としてはリピート3回目くらい。

どこがいいか。
①ちょうどいい保湿感
②扱いが簡単
③角質もほどよく除去

これくらいなんですけど、けっこう重要ポイントです。

①ジェルタイプは楽なんですが、ゴッソリ皮脂を持っていかれたようにパサパサしてしまう。
クリームやミルクだとしっとりし過ぎて、ダブル洗顔したくなる。しかしダブル洗顔不要のタイプは乾燥する。

②クリームやミルクは量によって乳化のタイミングがバラバラ。適量を掴むのが難しい。オイルは激乾燥した原因を作った1つなような気がして怖い。

③私は新陳代謝が悪いのか、皮膚が薄いくせに角質が溜まってゴワゴワしやすい肌なので、クレンジングだけで除去してくれると有難い。
しかもほどよい。

あと、皮膚が薄いためかキメが乱れやすく、乾燥しやすいので、あまりこすらず落とせるのがいい。といった条件をクリアしてるのがこれです。
今まで使ったことあるのが、シスレーのミルククレンジングやシュウウエムラのオイル。アルージェのミルキージェルクレンズ、HABAのオイルクレンジングなどなど。その中でこれが一番良かった。
使用感だとシスレーが近いかな。ただ、角質に対してはSK-2に軍配が上がる。

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こんな感じ。クリーム色で、写真じゃわからないけどパールが入ってるようで入っていないジェル。たぶん何かの成分。ピテラかな?
香りは、、あの匂い。臭いです。。
だいたいサクランボくらいの量で、ふっと軽くなったタイミングで洗い流します。
BAさんに教わった方法だと、軽くなったタイミングで水を加えて乳化すると、よりしっかり落とせるそう。
ただ、乾燥がひどくて皮むけしてる時は落ち切れてないです。こするのが怖くて、軽くなったらさっさと水で流してしまうからかもですが。

今は在宅なので、毎日メークしておらず、週3日くらいの頻度で使って2ヶ月半くらい持ちます。
オイルも評価が高くて、実際にカウンターで使ったときも良いなと感じてたので、乾燥怖いとビビりつつ、いつか買いたいと思ってて買えない。

羽ばたいてほしかったマイ・フェア・レディ

年越し映画マラソンと題して、NHK BSで放送された本作。

1964年に制作。
粗野な花売り娘のイライザ(オードリー・ヘプバーン)が、ある日出会った言語学の教授の下で、一流の花屋になるために言葉や所作を学びレディとなるミュージカルドラマ。

ja.wikipedia.org

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恋愛漫画がどんどん苦手になっている

小学生~大学生までは恋愛漫画をよく読んでいた。「ぶ~け」連載のOL恋愛物を読んで恋愛を分かった気になっていたりした。(ぶ~け、についてwikiを読むと少女漫画と記述が。。いや内容的に大人向けでもおかしくないものだったぞ。セックス描写があるからではなく精神年齢高めだった。)

なぜ自分の恋愛がこう上手くいかないのか考えてみると、恋愛漫画=現実と思っていたからというのが大きい。好きな人がいれば告白→付き合うものだと思っていた。好きという気持ちを持っていれば告白するものだと。けど実際はたぶん違う。高校くらいまでは告白からというのが日本人的恋愛フロー。大人になると、ごはん行ってデート行ってというステップ。
中学、高校、大学と恋愛経験をした人はこのステップを自然に踏めるのだろう。この感じは、、とわかるのでは。

一方、私は互いに意識し合ってるとなると告白したくなる。告白したらきっと気持ちを打ち明けてくれるはずだと、意気揚々と好きと手紙とかで伝える。段々と距離を置かれる。なぜ?意識し合ってたじゃんとまた手紙を送る。距離置かれる。また手紙。そして嫌われ、ストーカーと言われ、次に好きな人ができるまで引きずり続ける。
いや、意識し合ってる。ドキドキ。→一緒になる機会が多くなる。みんなで飲みに行ったりとか。タイミングが重なることが多く、好きという気持ちを自覚する→好きなはずない、あの子が好きなんだと思い込ませ失恋劇場が一人で勝手にはじまる→でも好きなので会いたい。接触する→自分を好きかどうかの判断材料を探す→なんかわからないけど、一人失恋劇場がはじまり好きと告白→打ち明けてくれるはず、、
こんな感じだった気がする。

30過ぎてやっと好きかどうかって、付き合ってみてから分かるものなのでは?と思うようになった。しかし付き合うまでに辿り着けないのだ。出会いを求める行動をしてないので、そりゃそうだなのだが。私が行動すると、それはそれは惨めなモテない人間の行動を取るだろうと思う。引きずらなくていいものを引きずりそうなのも怖い。
怖くて怖くてなんもできず、結局やはりどこかの角で恋がはじまらないかと期待してる自分がいる。そんな自分を後味の悪いような目で見る自分もいる。

そんな自分にダメージを与える漫画を読んだのでブログを書きたくなった。
pixivで連載されていた漫画。大学の漫画研究会を軸にした軽いタッチながら核心を突く人間群像劇と期待して読み進めると、恋愛場面がかなり多かったです。。うう、、とダメージ感じつつも、つい連載されてるの全部読んでしまうほど面白かった。

 

www.pixiv.net

Aという人物からの視点、Bからの視点と交互にどう見ているか、自分はどう思っているかと、どう見てどう思っているかは想像とは違うのだという感じで優しく描かれてます。
姫と騎士たち。では、可愛い女の子が、実は恋愛では(恋愛と言っていいのか?)上手くいっていない、母親から露骨に妹と差別され嫌われている環境を抱えた子。
そんな子によって、見た目が変わり、彼氏もできて、WEBで漫画掲載するようになった漫画の才能のある女の子は、可愛い女の子をクソ恋愛から救い出し、友情を育む。尊い

彼女たちだけじゃなく漫画研究会の人たち皆、恋愛します。一人してなかったかな。
山本先生の他の漫画も恋愛してます。男から女からの視線で描かれる。そのせいなのかな、ダメージがボディブローのように効いて、泣いてしまいました。漫画にではなく、こういったことに一切縁が無かった自分をこれでもかと認識して泣きました。中高生や大学生のカップルを見て感じる惨めさ。

漫画の登場人物はみんな誰かから想われてるんです。女の子は男の子から可愛い、、とめちゃくちゃ好かれる。
え、俺たち付き合ってんの?金貸して、といった類の男も出てきます。が、そんな男でも片思いする女性がいる。登場人物は必ず誰かに思われてるのがキツい。
私はこういったとこの外にいるんだなと。なんかこう恋愛というステージにすら立ったことがない。

最近、会社での定期打ち合わせの時に、私は人と関わってこなかったんだなと、なぜかわからないけど思った。そんなときに、ガルちゃんのこのトピックが気になり読んでみると、まさにちょうどいいものだった。

小林麻耶はなぜヤバいほうへ落ちていくのか、「自分にしか興味がない人」が見る地獄 | ガールズちゃんねる - Girls Channel -

自分とばかり向き合ってきた人。何かあると自分に向き合う。自責の念が強いとも見えるけど、自己完結していて客観性には欠ける。仕事に例えると、何がミスの原因かわからず、気を付けようと意思を強くするだけでまた同じミスをしてしまうみたいな。

私は独身なので、この先はもっと自分だけで閉じた世界が広がるのではと怖い。友達は結婚して子供も産み疎遠になって長い。仕事はリモートで出社は週1。
独身だからこうで、既婚であれば一人じゃなければ客観性が持てるわけでは決してないとは思う。でも、よくはないし変えたい。変えたいけど変えたいけど。いっそのこと実名で恋人募集したい。
もしも山本先生がこんな人間を登場人物にしたら、どう描かれるんだろうと妄想したけど、背景でしか想像できなかった。

舞台女優 羽野晶紀

ケーブルのチャンネルを順番に回してたら、羽野晶紀さんの歌唱シーンの舞台が放送されていて思わずチャンネルを止める。
劇団☆新感線(新感線てちゃんと予測変換に出てきた)の「骸骨城の七人」。羽野さんは花魁太夫の役。

テレビのバラエティーなんかで見る姿しか知らなかったので、ただただ唖然と惹き込まれました。すごい。甲高い鼻声で明るく喋る賑やかな関西人はキャラだったのか。。
喩えとして合ってるか疑問だけど、ミュージカル歌唱もいけるベテランの上手い声優さんという感じ。一本しっかりと太い芯の通った声。歌はもちろん上手い。
茶目っ気と色気、女達を率いる強さのある太夫。金の切れ目が縁の切れ目のごとく、金こそ全てな感じ。しかしそれは自分の身体が商品なのでその価値を大事にしているという確かなプライドを感じさせる。

旦那の和泉元彌がベタ惚れしてて、束縛がすごいとネタにしていたけど、これを見ると理解できる。舞台でこんな魅力的に輝ける人なんだもの。モテちゃうとハラハラするでしょう。

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「恋愛 仕方 わからない」

タイトルは少し前までたまに検索してたワード。
AIに学ばせて恋愛学を実践で学ばせる実験とかやってくれないだろか。本当にどうしていいのかわからない。

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王様ランキング

読んだきっかけは電子書籍の広告なのが悔しいけれど
面白くて、わくわく、ドキドキ、嬉しい、頑張ろう、そんな気持ちが詰まった漫画。心の中にある子供時代の自分が、ボッジ王子の成長を通してギュウッと解きほぐされていく感覚もあり。

mangahack.com

言葉が話せずとても非力な王子が主人公。継母は王子にキツイ。けど、本当は心から愛し、人目につかないところでは助けている。
広告で見かけたのはこんな感じの紹介。絵本のキャラクターのような造形。。こういう絵を描ける人の漫画はきっと面白いだろうと読んでみると、期待を上回る面白さ。

もろに悪役な造形のキャラクターが実は、、だったり。みんな誰かを想う心があってこその行動を取っている。漫画やアニメのキャラクターは善か悪かの極端な描かれ方をしますが、長所もあるし短所もある。読む側もまた、たった1つの行動でこいつは信用できないといった極端な偏見を持っているということを自然と気づかされます。

主人公のボッジ王子は、あることによりどう頑張っても弱いのですが、それを利用して戦う術を得ます。王子の訓練がもう、、沁み入ってきてしょうがない。
コンプレックスは長所となるかもしれない。辛い目に遭うことが多いせいか、辛い出来事だけに目を向け、人を怖れ、自分を疑う。大事なことは信じる力を持つことと教わる王子。

1つの巻だけでも自分の性格の癖に気づかされたりしつつ、嫌な気分になることがなく、先が気になる満足度高めの漫画です。おすすめ。

8巻が発売予定。私はまだ4巻。母違いの兄弟であるダイダはどうなるのか。息子を犠牲に力を求め続ける父。継母のヒリングの命は。。
1冊600円ほどなので読むのは月1と決めている。次は9月かな。